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仮面城(日文版)-第6章

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 いまさら、そんなことをいってもはじまらない。
 こうしてしばらく林のなかで、奇妙な鬼ごっこをしていたが、そのうちに、さすがの金田一耕助も、思わずアッと棒立ちになってしまうようなことが起こった。
 たったいままで林のなかを、あちらこちらと逃げまわっていたあのよろいが、とつぜん、ふたりの目のまえから、消えてしまったのである。そうなのだ。それこそ草のなかに、のみこまれたように、あとかたもなく消えうせてしまったのだった。

     秘密の抜け穴

「せ、先生、ど、どうしたんでしょう。あいつはどこへいっちまったんでしょう?」
「ふむ」
 金田一探偵も文彦も、まるでキツネにつままれたような顔色である。
 ああ、じぶんたちは夢を見ていたのであろうか。春の夜の、おぼろの月光にだまされて、ありもしないまぼろしを追っていたのだろうか。……文彦は林のなかを見まわしながら、ブルルッとからだをふるわせたが、そのとき金田一探偵が、
「とにかく、いってみよう。人間が煙みたいに消えてしまうはずはないからね」
 雑草をかきわけて、さっきよろいが消えたところまで近づいていったが、すると、すぐに怪物の、消えたわけがわかった。そこには古井戸のような、ふかい穴があいているのだ。
「あ、先生、ここへ落ちたんですね」
「ふむ、こんなことだろうと思ったよ」
 金田一耕助はたもとから懐中電燈をとりだすと、穴のなかを眨伽俊Qà韦栅丹纤磨岍‘トルくらい、底にはこんもりと雑草がもりあがっているが、怪物のすがたはどこにも見あたらない。
「せ、先生、これはいったいどうしたんでしょう。ここへ落ちたとして、あいつはそれから、どこへいってしまったんでしょう」
「待て待て、文彦くん、これを見たまえ」
 金田一耕助は懐中電燈で、このから[#「から」に傍点]井戸の壁のいっぽうを照らしたが、見ればそこには一すじの、鉄ばしごがついているではないか。
「あ、先生、それじゃこの井戸は……」
「抜け穴なんだよ。大野老人もお嬢さんの香代子さんも、しじゅうだれかの見張りをうけて、ビクビクしていたといったね。それでこういう抜け穴をつくって、万一のときの用意にそなえておいたにちがいない」
「先生、それじゃこの井戸をおりていけば、あの洋館へいけるんですね」
「そうだろうと思う。さっきの怪物はそれを知っていてもぐりこんだのか、知らずに落っこちたのか知らないけれど、こうしてすがたが見えないところを見ると、抜け穴へもぐりこんだのにちがいない」
 それを聞くと文彦は、なんともいえない強い好奇心と、はげしい冒険心にかりたてられた。ガタガタと武者ぶるいをしながら、
「先生、それじゃぼくたちもいってみましょう。この井戸のなかへもぐってみましょう」
「文彦くん、きみにそれだけの勇気があるかい」
「あります」
「抜け穴のなかに、どのような危険が待っているかわからないぜ」
「だいじょうぶです。ぼく、よく気をつけます」
「よし、それじゃいこう」
 金田一耕助はみずから先に立って、鉄ばしごに足をかけた。文彦もそのあとにつづいた。井戸の底までたどりつくと、そこには雑草がこんもりともりあがっている。しかしそれはただの雑草ではなくて、タケであんだわくの上に、たくみに雑草をはさみこんであるのだった。
「文彦くん、わかったよ。これで井戸のふたをして、人目につかぬようにしてあったんだ」
「あっ、先生、ここに抜け穴の口があります」
「よし、それじゃぼくが先にいくから、きみはあとからついてきたまえ」
 その横穴は高さが一メ去氚毪椁ぁⅳ趣胜扦狻ⅳ沥绀盲壬恧颏幛毪取⒘ⅳ盲撇饯堡毪椁い未螭丹扦ⅳ搿
 金田一耕助は用心ぶかく、懐中電燈で足元を照らしながら、一步一步すすんでいく。文彦はきんちょうのために、全身にビッショリ汗をかきながら、そのあとからつづいていった。おりおり抜け穴の天じょうから、ポトリと冷たいしずくが落ちてきて、文彦をとびあがらせた。
「文彦くん、それにしてもあの林から、洋館まではどのくらいあるの?」
「はあ、だいたい三百メ去毪椁い坤人激い蓼工堡欷伞⒌坤亭颓盲皮い蓼工椤!本距離だと、百メ去毪椁い扦悉胜い扦筏绀Δ
「それじゃ、もうソロソロいきつきそうなものだが……あ、ここに鉄ばしごがついている」
 どうやら、抜け穴の終点にきたらしい。さっきとおなじように縦穴がついていて、そこに一すじの鉄ばしごがかかっている。そして、穴の上から明るい光が……。
「文彦くん、気をつけたまえ。抜け穴の外になにが待ちかまえているかわからんからね」
「はい!」
 金田一耕助がまず鉄ばしごに手をかけた。一步おくれて文彦もあとにつづく。と、そのときだった。上のほうから聞こえてきたのは、きぬをさくようなあやしい悲鳴。それにつづいてドタバタと、床をふみぬくようなはげしい足音、その足音にまじって聞こえるのは、チャリン、チャリンと金属のふれあう物音。……それこそ、あの西洋よろいの身動きをする音ではないか。

     黄金と炭素

 金田一耕助はそれを聞くと、サルのように鉄ばしごをのぼっていった。
 縦穴を出ると、そこにはたたみが三畳しけるくらいの、せまい板の間になっていたが、壁のいっぽうが大きくひらいて、そこから隣のへやの光がパッと、さしこんでいるのだ。
 と、見ればそのへやのなかでもみあう二つの影、ひとりはさっきの西洋よろいなのだが、もうひとりは|筋《きん》|骨《こつ》たくましい大男である。
 大男はいましも西洋よろいをいすに押しつけ、縄でぐるぐるしばっているところだった。西洋よろいはもう抵抗する勇気もうせたか、ぐったりとして、相手のなすがままにまかせている。金田一耕助はそれを見ると、
「なにをする!」
 叫ぶとともにへやのなかへおどりこんだが、この声に、ハッとふりかえった大男は、金田一耕助のすがたを見るとにわかにかたわらのテ芝毪紊悉摔ⅳ盲俊毳辚氓去毪椁い韦婴螭蚴证摔趣辍ⅳ悉盲筏趣肖辘送钉菠膜堡俊
 びんは暖炉の角にあたって、木っぱみじんにくだけるとともに、なかからパッととび散ったのはなにやらえたいの知れぬし勰
 金田一耕助はたくみにその下をかいくぐると、
「なにをする!」
 ふたたび叫んで、手にした懐中電燈を相手にたたきつけた。
 相手もしかし、たくみにそれをさけると、猛然として耕助におどりかかってきたが、いや、その力の強いこと。耕助探偵はたちまち床の上に押し倒され、おまけにぐいぐいのどをしめつけられ、いまにも気が遠くなりそうになったが、そのとき抜け穴からとびだしてきたのが文彦である。このありさまを見ると、ポケットにあった黄金の小箱を、とっさのつぶてとして、はっしとばかりに大男にぶっつけた。
 おどろいたのは大男だった。ギョッとしたように金田一耕助からはなれると、こちらにむかって身がまえたが、そのとたん、文彦もおどろいたが、相手のおどろきはそれよりもっとひどかった。
「ア、ア、ア、ア、ア……」
 ああ、それは口のきけない牛丸青年ではないか。牛丸青年はしばらく、文彦と金田一耕助を見くらべていたが、
「ア、ア、ア、ア、ア……」
 ふたたび奇妙な叫びをあげると、だっと[#「だっと」に傍点]のごとくへやからとびだしていった。そして、そのまま、家の外へ逃げだしてしまったのだ。
「やれやれ、おかげで助かった。もう少しでしめ殺されるところだったよ。おや?」
 床の上に起きなおった金田一耕助が、ふと目をとめたのは黄金の小箱である。
「文彦くん、いま投げつけたのはこれかい」
「はい」
「きみはどうしてこんなものを持っているの」
 文彦が返事をためらっているのを、あやしむようにながめながら、
「こりゃ、たいしたものだね。本物の金だよ。おや、この箱にも|七《しっ》|宝《ぽう》で、トランプのダイヤのもようがちりばめてあるね。ダイヤのあざにダイヤのキング、そしてこの小箱にもダイヤのもよう[#「もよう」に傍点]……」
 金田一耕助はふしぎそうにつぶやきながら、へやのなかを見まわして、
「文彦くん、このへやに見覚えがある?」
「あります。大野老人の客間なんです。そして、そこんとこに西洋のよろいが立っていたんです」
「アッ、西洋のよろいといえば……」
 気がついてふりかえると、西洋よろいはいすになかばしばられたまま、ぐったりとしている。どうやら気を失っているようすである。
「おい、しっかりしろ!」
 金田一耕助と文彦は、つかつかとそばへ近寄り、かぶとをぬがせてやったが、そのとたん、ふたりとも思わず床からとびあがった。なんと、よろいのなかにいる人物は、文彦とおなじ年ごろの少年ではないか。
「先生、こ、これは……」
「ふむ、こいつは意外だ。こいつがこんな子ど
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